guitar maker / c.s.beth
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奈良県桜井市の長谷寺に行ってきました。
まだ夜も明けない5時に家を出発して、満月を眺めながめつつ車を走らせ、駐車場に車を停めたのが6時過ぎ。さすがに寒い。明かりも少なく、石段に眼を凝らしながら山門を抜けると有名な登廊がのびています。ここからは万燈籠がともり美しい。忙しく行き交う僧侶の方々も爽やかな笑顔で気さくにあいさつをしてくれます。

風情ある登廊を上がりきってまずは本堂で十一面観音様のご尊顔を拝します。
長谷寺は登廊が有名なのですが、それよりも私がここに来るのはやはり観音様にお会いするためなんです。見上げると、優しいお顔で覆い被さるように我々を見つめておられます。初めて訪れた時はその近さに大きさに度肝をぬかれました。迫力がというよりも、圧倒的な親しみ感がすごい。また、特別な期間ですがおみ足に触れることができるイベント(言い方に難あり?)もあって、それもおススメ。



6時半からは『朝の勤行』があり、祈祷を申し込んだ人でなくても一般客でも無料で(参拝料は必要)参加できます。システムがわからなくて、「参加したいんですけど…」と受付の方にたずねると、「あ、どうぞ…。」と外陣を指される。靴を脱ぎ上り込む。きれいな紅緋色の細長いお座布団が二つ折りの状態で並べられており、これは広げて座るものなのか、もしくは寒さ対策で二重にしてくれてるものなのか?と一瞬悩むも、寒さに負けてそのまま行儀悪く座ることにする。外陣は四方が開け放たれているので吹きっさらしなのです。

少ししますと案内係の僧侶の方が来られて、輪袈裟、経本を配ってくれます。しかも寒い方にはひざ掛けまでもが用意されてます。そうこうしていますと内陣で勤行が始まります。すべてのお経を我々も一緒にあげます。大丈夫、経本にはひらがなをふってくれてますし、前もって案内係の方が詳しく進行を説明してくれますので心配は要りません。

般若心経をはじめ色々なお経をあげていくわけですが、これがなかなかのスピードで、声を出そうにも、ことばの怒涛の波にアップアップ。目で追っていくだけで精一杯、ほとんど口パク状態で必死についていきます。寒さで手は凍えて動かなくなるし、山の冷たい風が身体を冷やします。お座布団は二重で正解!とか、南極隊みたいなダウンコートも正解!とか、カイロを持ってくりゃよかったよー!とか余計な雑念でいっぱいになりつつも、いつしかお経をなぞっていくことに没頭していきます。

そんな中、ふと、川のせせらぎや鳥の鳴き声が耳に入ってきました。さっきまでそんな音は聞こえていなかったのに…。目とクチではお経にアワアワしつつ頭の一部ではそんなことを感じていました。視線を経本から外へと向けると、「あぁ、いつの間にか夜が明けてる…」。ことばの意味もわからないまま延々と唱え続けていると、いつぞやの四国遍路の時のようにトランスめいた状況にもなり、感覚が澄み切っていくのでしょうか。

お経があらかた終わると僧侶の方々が外陣のまわりに出て来られ、三方を囲む山々にも朝のあいさつをされます。そして我々にも、体育会系なドでかい声で「おはようございますっ!!!」。我々も圧倒されつつ「お、おはようございますっ!」。最後に長谷寺で一番位の高い猊下が少しあいさつされて朝の勤行は終わり。身体は冷え切っていますが、静謐な時間とこの清々しさを体験できたことは、1年の初めとして大変有難く、今年もはりきって頑張るぞ!と思いをあらたにしたのでした。

後からホームページを拝見しますと、この朝の勤行は1年を通して元日だけ行っていないそうで、たまたま2日に初詣に行くというタイミングで体験できたことにさらに感謝しました。どなた様も是非この朝の勤行を体験しにいってください。

詳しくは祈りの回廊で。 (Click!) 


参加するならココ忘れずに!
・メッチャ暖かい服装
・カイロ
・あればお数珠
・元日はなし
・受付時間は夏期と冬期とちがう

それと、案内係の方も「朝の勤行」を広めたいというようなお話をされてましたんで、私の勝手な提案を。料金が少し発生してもいいので、何か記念になるものや、暖かいお茶かできれば簡単な茶粥の朝ごはんなんぞをいただければ恐らく参加者は増えると思うんですよね。十一面観音特別公開の時は料金が千円となかなかの値段ではあるものの、五色線の腕輪やお札やとうれしい記念品がたっぷり。そうするとやっぱりSNSでアップする人も増えると思うんです。朝の勤行は写真を撮るわけにもいかないし、アップしようにも無形のものですから伝えようがないんですよね。私のように特別信心深くない者でもこの体験は感動的ですから、是非広めてもらいたいと思います。
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夜も明けまして、日が差してきました。
懸造りの舞台から暖かい日をいっぱい浴びて、そろそろ帰りたいと思います。本当のところ、今日は大神神社に初詣に行くつもりだったんです。でも途中で気が変わって長谷寺へ。ナイスな移り気でした。
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